第一回ヘアカラー講習開催!実は大事な髪の色!~パーソナルカラリストのための講習~

こんにちは。

パーソナルカラリスト/美容師のMIKAです。

立春ですね。旧暦では正月にあたります。

フレッシュな気持ちになることに時期は関係ないでしょうが、何かと理由をつけて新たな目標を立てるのは悪いことではありません。

気持ちも新たに来る季節を迎えましょう♪

 

去る1月末日にパーソナルカラリストに向けて「ヘアカラー講習」を行いました。

新しい試みだった為大変ながらも楽しい取り組みができました~。

その様子をどうぞ~。

 

第一回ヘアカラー講習開催の道のり。

去る1月31日、パーソナルカラリストに向けて初の「ヘアカラー講習」開催。

講師は私MIKAと同業者のAさん。

この日の為にAさんと打ち合わせを重ねてきました。

意見の食い違い(無い)。

お互い譲れないことにヒートアップ(してない)。

そして取っ組み合いのケンカ(してない)。

ウソです。すみません。汗

お互いにパーソナルカラリストで美容師なので、非常に話がサクサク進みました。笑

ただ・・・

ヘアカラーの専門知識の無い方たちに向けての講習なので、どこからどこまで教えるべきか?と線引きが悩みどころでした。

 

そもそも何故ヘアカラー講習を行う事になったかと言いますと、

きっかけは昨年夏にパーソナルカラリストの勉強会の時にHさんにお声を掛けて頂きました。

お客様に診断をした際に服やメイクの他に「似合うヘアカラーの色」を提案するにあたって、ヘアカラーの知識が無いとしっかりとおすすめやアドバイスが出来ないので知りたいという事でした。

質問内容は、

  • 白髪染めとファッションカラーの違いは?
  • ヘナ、香草、ハーブ、など植物性のカラーとは?それぞれの違いは?
  • カラー剤の仕組み
  • 色は選べるのか?
  • 染まりやすいタイプと染まりづらいタイプとは?
  • ヘアカラーのトレンド、ヘアスタイルのトレンド

ざっとこんな感じでした。

美容師なら毛髪化学や理論を専門学校で既に学習済みですし、各々のサロンワークの中で得た知識、実践や経験によって統計が取れていますが、美容師以外の他の方たちはまさに未知ですよね・・・。

知らなければアドバイスもなにもあったものじゃないですからね。

・・・という訳で、パーソナルカラリスト向けの「ヘアカラー講習」を開催するためにAさんとタッグを組んだのでした。

 

ヘアカタログにウィッグ! 資料、教材をふんだんに使用。

「第一回ヘアカラー講習」ついに始まりました!

理論などは座学でプリントで資料を受講者に配布し、今後教科書として利用してもらえる様にしました。

各項目ごと、皆さんには積極的に質問を頂き、理解してもらえる様にとことん答えました。

ここで私はとても安心しました。

それは何故かと言うと、ただプリントの文章を読み上げるだけで受講者の反応が「ふ~ん。」程度だったらどうしようと、ずっと心配していたからです。汗

受講者も20代~50代と幅はあっても、皆さんホームカラーやサロンでのヘアカラー経験者ですからここぞとばかりに質問ラッシュでした!笑

パーソナルカラリストとして今後の営業の糧となるでしょうから、皆さんかなり前のめり!

ありがたいことです。

 

そして講習を飽きさせない仕組みをしっかりと用意しておきましたよ。

その1、「ヘアカタログを使ってシーズン毎に分けてみよう!

ヘアカタログを切り抜いた物を使って写真のモデルさんのヘアカラーはパーソナルカラーのどのシーズンに似合うのかを、皆さんに考えてもらって分けていくというちょっとしたゲーム感覚のものです。

10代20代向きのヘアカタログはトーンも明るめで色味も豊富なので視覚的にわかりやすいですが、

ミセス向きのヘアカタログはグレイカラー(白髪染め)の為比較的トーンも抑え気味、派手色はほぼ無いので分けづらいです。

最初は皆さん自信なさげに発言してましたが、たくさん見ていくうちに

「これはサマー!」や「これはイエローアンダートーン!」とサクサクと回答していきます。

さすが全員パーソナルカラリストですね!!ブラボー!!

 

その2、「シーズンタイプ別カラーのウィッグを試してみよう!

一見同じ様に見えるけどそれぞれのシーズンカラーに似合う4種類の8トーンほどのブラウンのウィッグを用意。

(ウィンタータイプのみブラックのウィッグ)

受講者に実際に装着してもらうことによって、自分のシーズンカラーと違うタイプのヘアカラーでは顔色にどんな影響が出るかを見てみます。

本来なら髪色は元々の生まれ持った地毛の色が一番似合うのですが、昨今、ヘアカラーをする人が多いですからね。

そして順番にウィッグを試着してみます・・・。

 

〇 サマーのアッシュ系ブラウン・・・・スプリング、オータムさんは顔色が沈み、余計な影が見えます。

〇 ウィンターの真っ黒ブラック・・・・全員撃沈!顔の存在が激薄に。顔色悪くなりました。

〇 スプリングの黄みブラウンと14トーン・・・・スプリングさんだけハイトーンも違和感ないです。明るすぎには感じません。

〇 オータムのマット系ブラウン・・・・オータムさんのマット肌がより美しくなめらかに!サマーさんは顔色暗く。

 

大まかにしか結果をお伝えしませんが・・・、このようにびっくりするほど顔色の違いを実感しました!

一口に無難な明るめブラウンと言ってもシーズンタイプでかなりの違いを感じられたのでした。

ウィッグを使用することによって即席で髪色を変化させる事にみんなでかなり盛り上がりました~☆

 

シーズン別おすすめカラーとNGカラー。

ここ最近のヘアカラーのトレンドとしてのキーワードが

「透明感」「透け感」「外国人風カラー」「〇〇ベージュ」「グレージュ」などです。

おしゃれや流行に敏感な若い方たちなら割と聞いたことがあるワードと思いますが、聞き馴染みのない方たちも次に挙げる色のキーワードは覚えておくと、実際にヘアカラーをする際に役に立つと思います。

 

《おすすめ》

〇 スプリング:オレンジ、ベージュ、ハニー、ゴールド、アプリコット、ブラウン、ライトブラウン、サーモンピンク、ピーチなど

〇 オータム:マット、オレンジ、ダークブラウン、オリーブ、カーキなど

〇 サマー:アッシュ、ラベンダー、ローズピンク、グレー、ベリーなど

〇 ウィンター:ブラック、(黄み、赤みを感じさせない)グレー、ハイトーンのインナーカラーやメッシュによるコントラスト

※マットやアッシュは後退色の為暗く感じてしまいます。

※これらのキーワードはカラー剤のメーカーやブランドによって違うので統一性はありません。

 

《 NG 》

〇 イエローアンダートーン(イエローベース):アッシュ、バイオレット

〇 ブルーアンダートーン(ブルーベース):オレンジ:マット

※ヘアカラーにおけるアッシュは青、マットは緑色です。

 

ヘアカタログやWEBサイト、SNSなどでも手軽にヘアカラーのトレンドや情報を得ることができます。

サロンによってヘアカラーの色の名前は様々ですが参考にはなること間違いなしですよ!

極一部ではありますが、先述のキーワードが含まれていることで「似合う」「似合わない」の目安になりますし、

ヘアカラーの写真や画像に色の名前が添えられていると視覚的に理解も深まるので、是非、意識して見て下さいね!

 

講習を終えて・・・

「第一回ヘアカラー講習」は思いのほか盛り上がり、好評を頂きました~。

ひと安心です。

最後に受講者の方たちにアンケートの協力をお願いして書いて頂きました。

 

1、「受講理由」

  • パーソナルカラー診断に活かしたいから。
  • 診断時にお客様からヘアカラーについて質問されることがある為アドバイス方法を知りたかったから。
  • ヘアカラーが好きだから。
  • 自分自身が似合うヘアカラーに迷っているから。

 

2、「パーソナルカラー診断を行う上でヘアカラーのアドバイスをしている?」

  • いいえ 多数。
  • はい  1名。

 

3、「自身のヘアカラーはシーズンカラーを意識している?」

  • はい  全員。  1名、意識しているが自身のヘアカラーにイマイチ納得いってない。

 

4、「ヘアカラー講習の感想」

  • パーソナルカラーの理論と似合う髪色が一致していることがわかり面白かった。
  • 実際にカラーウィッグを試着することで違いがわかり、良く理解できた。
  • テキスト外に実際に目で見ることでこんなにも違いがあるのかとわかった。
  • ネットで調べてもいまいちピンとこなかったことが分かりやすく教えてもらえた。
  • 体験をできる楽しさがあった。
  • 黄み系、赤み系のウィッグで比べてみたかった。

 

・・・と、こんな感じでした。

感想・ご意見は次の機会に活かしたいと思います!皆さん有り難うございました!!

 

 

私個人の感想は、

美容師なら全員当たり前のように知っていることが、他の人たちには1ミリも知り得ないのだという気づきと、

改めて美容師という専門職の凄さを再発見、再認識できる良い機会と場を頂いたと思いました。

本当に有り難うございました!

 

最後に・・・

実際、今回の講習の冒頭でお話したのですが、

髪は顔の額縁である

ということです。

要は髪と顔は非常に密接な関係であり、その人に似合ったヘアスタイルとヘアカラーがとても重要です。

顔 = 絵画 

髪 = 額縁

です。

美術館の絵画も合う額縁と組み合わさることで1つの作品として成立します。

それと同じことが「顔」と「髪」にも言えるのです。

 

少々強いことを申しますと、

「顔色に合わないのなら、服は着替えてしまえば良い。」

「顔色に合わないのなら、メイクは顔を洗ってし直せば良い。」

ですが、ヘアカラーはとなると・・・、

そうそう簡単に変えることはできません。

薬剤を使用する為、ダメージのリスクがある上に簡単にカラーチェンジをすることもできません。

朝起きてから夜寝るまで四六時中、ずーーーーーっとついてきます。

もしも似合わないヘアカラーがずっと付きまとうとしたら結構地獄ですよ。泣

気分も上がらないですよね?下手をしたらメンタルに影響が及ぶかもしれませんし・・・。

「髪は顔の額縁」!!ヘアカラーは本当に重要です!!

 

パーソナルカラリストの診断はお客様の顔色が良く見えるための服装の似合う色や、メイクの色を導き出しアドバイスする仕事です。

ですが実際のところアンケートで歴然となったことは、ほとんどのパーソナルカラリストがヘアカラーのアドバイスをしていないということです。(今回の講習を受講した方たちを元にしています。)知らなかったのだから仕方ないですが・・・。

パーソナルカラーは現在、ファッション誌やWEBサイト等で頻繁に目にする機会があり、一般の皆さんも良くご存じで詳しかったりします。

その反対に我々も画像等を簡単に目の当たりできるので、色彩の理論がわかる分一般の方たちより得る感覚は大きいはずです。

なので・・・、

パーソナルカラリストはもちろん、私と同業の美容師など専門職の方たちにはヘアカラーの重要性をどうか深く理解をして頂きたいです。

 

 

最後は真面目になりましたが、いや、最初から最後まで大真面目でした。

こうして「第一回ヘアカラー講習」はご好評いただき、無事に終わりました~。パチパチパチパチ。

あー良かった。

画像は無いの?とご指摘されそうですが、ここで全てを披露はいたしませんよ~。

気になる方は受講頂いて、実際に目で見て体験して理解していただくのが一番ですからね。ケチですみません。笑

 

 

おしまい。